ヤフーオーディエンスディスカバリー(YAD)とは?LINE広告での活用法まで徹底解説

YADってよく聞くけど使い方がわからない…

もう、試せるターゲティング設定はないのだろうか…

従来のデモグラや興味関心ターゲティングに限界を感じるのも、無理はありません。

ですが、もしその停滞感を打ち破るカギが、いつも使っている「Yahoo! JAPAN」のデータの中に眠っているとしたら…?

この記事を読めば、そのカギである『ヤフーオーディエンスディスカバリー(YAD)』の基本から、あなたのLINE広告の成果を劇的に改善する具体的な活用法まで、理解できるようになります。

一緒に、その可能性を見ていきましょう。

目次

ヤフーオーディエンスディスカバリー(YAD)とは

現在ヤフーオーディエンスディスカバリー(YAD)については限定的に公開しかされていません。(2025/07/16時点)

その中でわかっている情報を紐解いていきます。

ヤフーオーディエンスディスカバリー(YAD)とは、Yahoo! JAPANの膨大なデータを使って、

広告を届けたいユーザーのリスト(オーディエンス)を、極めて高い精度で作成できる「ユーザーの本音」データベースです。

なぜ今、YADがLINE広告の成果を左右するのか?

その答えは、現代の広告が抱える2つの大きな課題、「リーチの網羅性」と「ターゲティングの精度」にあります。

まず驚くべきは、LINEとYahoo!を合わせたユーザー規模が1億人を超え、日本の約8割をカバーしているという事実です。

LINEヤフー媒体資料p.11より引用

しかし、本当に注目すべきは、広告における各プラットフォームの利用者層です。

データによると、Yahoo!広告でしかリーチできない層が約5割、LINE広告でしかリーチできない層も約5割と、ユーザーの重複が極めて少ないことが分かっています。

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つまり、成果を最大化するには、両プラットフォームを横断して考えることが欠かせない、というわけです。

YADが捉えるのは「明確な意図」。だから、成果が変わる。

そして、この広大なリーチの上で決め手となるのが「精度」です。

YADが他のターゲティングと一線を画すのは、ユーザーが自ら検索窓に打ち込んだ「知りたい」「欲しい」という、ごまかしのない“本音”のデータを活用できる点にあります。

従来のターゲティング手法とYADを分かりやすく比較すると、次のようになります。

比較項目従来の手法(興味関心など)YADを活用した手法
良い点設定が簡単で、幅広い層にアプローチできる。ユーザーの「今」の検索意図に基づき、購買意欲が極めて高い層に直接アプローチできるのが嬉しいポイント。
気になる点意欲の低い層にも配信されがちで、CPAが高騰しやすい。YADの利用には一定の知識や広告予算が必要になる場合がある。
こんな人におすすめまずは広く認知を獲得したい、ブランドの初期段階。既存のターゲティングで限界を感じ、CPAやCVRを本気で改善したいと考えている。

CPA改善に直結する、YAD活用のメリット

「なるほど、仕組みは分かった。で、具体的にどんな良いことがあるの?」と感じているかもしれませんね。

YADをLINE広告と連携させることで得られるメリットは数多くありますが、特にCPA改善に直結するのが次の2つです。

この2つを理解するだけで、あなたの広告戦略は大きく変わるはずです。

メリット1:購買意欲が最高潮のユーザーを逃さない

あるECサイトでは、YADを使って「Yahoo!で自社ブランド名や商品を検索したユーザー」のリストを作成し、LINE広告を配信しました。

その結果は驚くべきもので、従来のリターゲティング配信と比較してCVRが2倍以上に向上し、CPAも大幅に改善したのです。

メリット2:「競合を調べている」見込み客を自社に引き寄せる

あなたのビジネスにとって、最も価値ある顧客は誰でしょうか?

その一つが「競合他社のことを調べているユーザー」です。

この層は課題が明確で、解決策を探している状態です。

YADを使えば、「競合A社のサイトを訪問した人」や「〇〇(ジャンル名) 比較サイトを閲覧した人」といったオーディエンスを作成し、LINE上で「こちらにも、もっと良い選択肢がありますよ」とアプローチできます。

他社に流れるはずだった顧客を、戦略的に獲得できるのが嬉しいポイントです。

導入成功の秘訣は「目的の明確化」と「パートナー選び」にあり

この強力なYAD連携を成功させる秘訣は、ツールをただ使うことではありません。

それは、「何のために使うのか」という目的を明確にし、目的を果たせるパートナーを見つけることです。

YADで「どんな人に届けたいか」を具体的に定義する

まずはYADでそんな人に商品/サービスを届けたいか、目的を明確にします。

例えば、「過去30日以内に『高級腕時計』と検索した人」「Yahoo!ショッピングで特定の競合ブランドの商品ページを見た人」といった、ユーザーの具体的な行動を条件に設定します。

ここでの定義が、広告成果を左右する分かれ道です。

目的が決まったらパートナー探しをおすすめします。

現在YADは、「誰でも、すぐに、一人で始められるわけではない」状況です。

この高度なデータ連携は、現在、LINEヤフーが認定した一部の広告代理店を通じて提供されるケースが中心です 。

そのため自分ですぐに始めたいと思っていても利用できない可能性が非常に高いです。

そんな方へYADを利用して、LINE広告や、Yahoo広告を利用できる環境の整った広告アカウント利用はいかがでしょうか?

弊社では、月間総額10億円以上の配信実績があるアカウントを提供しております。

また、認定代理店として媒体担当者と連携することが可能で、問題に迅速な解決を図ることが可能です。

まずはお気軽にご相談ください。

まとめ

この記事で解説してきたヤフーオーディエンスディスカバリー(YAD)は、

ユーザーの心の声を直接聞くように、彼らの「今、欲しい」という熱量を捉え、広告を届けることを可能にします。

抽象的な興味関心からの仮説ではなく、検索という具体的な行動データに基づくアプローチを行うことが可能となります。

もし、より具体的なアドバイスや戦略立案が必要だと感じたら、一度弊社へご相談ください。

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よくある質問(Q&A)

YADで指定する検索キーワードは、どんな言葉でも可能ですか?

基本的にはホワイトリストに登録されている多くのキーワードが利用可能です。

ただし、プライバシーに配慮し、一部使用できないキーワードも存在します。

どのようなキーワードが使えるかは、利用する広告代理店などに確認するのが確実です。

YADの利用費用はどのくらいかかりますか?

YADの利用に際しては、最低出稿金額が設定されていることがあります。

400万円程度が目安とされていますが、条件は変動する可能性があるため、まずは相談してみることをおすすめします。

YADは代理店経由でないと利用できないのですか?

2025年7月16日時点では、実績のある広告代理店経由での実施が中心です。

一部のクライアントは直接実施できる可能性もありますが、まずはLINEヤフーもしくは認定代理店に相談するのが良いでしょう。

参考文献

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